ハイブリッド車もバッテリー上がりする?駆動用と補機用の違い
ハイブリッド車には大きなバッテリーが積まれているから、バッテリー上がりとは無縁。そう思われることがあります。しかし実際には、ハイブリッド車にも一般的な車と同じ12Vの補機バッテリーがあり、ここが上がるとハイブリッドシステムを始動できないことがあります。
やや分かりにくいのは、車の中に役割の違う二つのバッテリーがあることです。どちらも同じ「バッテリー」ですが、担っている仕事は同じではありません。

2020年11月15日の当社ブログ「RX準備」に掲載したレクサスRXの写真です。ハイブリッド車の仕組みを説明するための過去掲載写真であり、現在の在庫や本日の作業を示すものではありません。写真の掲載元はこちら。
大きな駆動用電池とは別に12V補機バッテリーがある
駆動用バッテリーは、モーターを動かしたり、回生ブレーキで得た電気を蓄えたりするためのものです。一方の補機バッテリーは12Vで、ランプやナビゲーションなどの電装品を動かし、車両のコンピューターを立ち上げてハイブリッドシステムを始動する役割も持っています。
そのため、駆動用バッテリーに電気が残っていても、補機バッテリーの電圧が不足するとREADY表示にならず、走り出せないことがあります。JAFも、ハイブリッド車や電気自動車には駆動用と補機用の二種類があり、補機バッテリーが劣化するとシステムを起動できない場合があると案内しています。
判断の目安はエンジン音よりREADY表示
ハイブリッド車は、始動直後にエンジンがかからないことがあります。音がしないだけで「始動していない」と判断せず、メーター内のREADY表示を確認します。ドアロックの反応が鈍い、室内灯やメーターが暗い、READYにならないといった症状は補機バッテリー上がりの手掛かりになりますが、別の原因でも似た状態は起こります。
車種ごとに補機バッテリーの搭載位置や救援端子、始動手順が異なるため、症状だけで決めつけず、その車の取扱説明書を確認してください。レクサスRXの公式取扱説明書にも、補機バッテリーが上がったときは12V電源と指定の救援端子を使う方法が案内されています。
再始動できても「元どおり」とは限らない
ジャンプスタートなどでREADYになっても、それだけで補機バッテリーの劣化が直ったわけではありません。JAFは、始動後に走行できても、バッテリーが寿命に近い場合や充電系統に異常がある場合は、停止後に再始動できなかったり、走行中に止まったりする可能性があるとして、早めの点検を勧めています。
自分で救援作業をする場合は、車種別の手順と端子の位置を守る必要があります。オレンジ色の高電圧ケーブルや駆動用バッテリーには触れず、手順に不安があるときは任意保険の公式ロードサービス窓口やJAFなどへ連絡してください。
短距離走行や長期保管が続くときも確認する
短い距離の走行を繰り返す使い方では、使った電気を十分に戻せないことがあります。また、長く乗らない間も車両は待機電力を使います。使用頻度が低い車で始動しにくさが続く場合は、補機バッテリーの状態だけでなく、充電系統や暗電流なども含めて点検を受けると原因を整理しやすくなります。
交換時期は使用状況や車両状態で変わります。年数だけで決めず、点検結果を見て判断し、交換時は車種に適合する補機バッテリーを選びます。中古車の購入前なら、記録簿で交換履歴を確認し、分からない場合は納車前の点検内容とあわせて尋ねておくと安心です。
二つのバッテリーを分けて考える
ハイブリッド車で始動できないときは、「大きな駆動用バッテリーがあるから大丈夫」と考えず、まず安全を確保したうえでREADY表示と12V補機バッテリーを確認します。再始動できた場合も、原因の切り分けと点検まで行うことが再発防止につながります。
検討中のレクサスについて補機バッテリーの交換履歴や納車前点検の内容を確認したい場合は、車名を添えてご相談ください。AIMEX-JAPANへのご相談は、お問い合わせページから承ります。

