暖房でもA/Cボタンは必要?車内の曇りを取るときの使い分け
寒い日に暖房を入れるとき、A/Cボタンも押した方がよいのか迷うことがあります。結論から言うと、暖かくすることだけが目的なら、A/Cを常にONにする必要があるとは限りません。一方、フロントガラスの内側が曇ったときは、A/Cの除湿機能が視界の回復に役立ちます。
ポイントは、温度を上げる操作と、A/Cによる冷房・除湿を分けて考えることです。ボタンを何となくON・OFFするより、目的に合わせて使い分けると迷いにくくなります。

2020年8月18日の当社ブログに掲載したカーエアコンサービス時の写真です。過去の掲載写真であり、現在の車両や本日の作業を示すものではありません。写真の掲載元はこちら。
A/Cは「暖房のON・OFF」ではない
トヨタGR86の公式取扱説明書では、A/Cスイッチを押していない場合でも送風または暖房で使用でき、A/Cは「冷房・除湿機能」として案内されています。つまり、A/Cを切ると暖房まで止まる、という意味ではありません。
空気が乾いていてガラスも曇っておらず、車内を暖めたいだけなら、設定温度を上げて暖房を使えます。ただし、オートエアコンは室温や外気の状態に応じて各機能を自動制御します。車種によって操作や表示が異なるため、AUTO使用中は表示を確認し、詳しくはその車の取扱説明書を優先してください。
ガラスが曇ったらフロントデフロスターを使う
雨の日や乗車人数が多いときなど、車内の湿度が高くなるとガラスは曇りやすくなります。この場面では、扇形のガラスに上向きの風が描かれたフロントデフロスターのスイッチを使います。
GR86の説明書では、フロントデフロスターを押すと冷房・除湿機能が作動して風量が増え、内気循環の場合は外気導入にするよう案内されています。レクサスHS250hの公式取扱説明書にも、曇り取り時はA/CがONになり、外気導入を使う同様の説明があります。曇りが取れた後は、スイッチを戻して通常の設定にします。
燃料消費を気にしてA/Cを切りたくなる場面でも、視界が悪いまま走るのは避けるべきです。まず安全に停車できる状況を確保し、曇り取りを優先してください。外気温が低いと除湿機能が作動しない場合など、車両側の制御にも条件があります。
前後の曇り取りスイッチは役割が違う
フロントデフロスターは前ガラスへ風を当てる機能です。四角い窓に波線が描かれたリヤデフォッガーは、後ろのガラスの熱線を使う別の機能で、車種によってはドアミラーのヒーターも同時に作動します。似たマークでも役割は同じではありません。
ガラスの内側の汚れは曇りを見えやすくするため、定期的に清掃しておくことも大切です。フロントデフロスターを使っても曇りが取れにくい、風が弱い、A/Cが作動しないと感じる場合は、エアコンフィルターや空調機能の点検も検討してください。
迷ったら「暖めたいのか、曇りを取りたいのか」で判断する
暖めたいだけなら、まず温度設定と風量を調整します。ガラスの内側が曇ったら、フロントデフロスターを使い、車両の制御に合わせてA/Cと外気導入を活用します。この二つを分けて覚えておくと、季節の変わり目にも操作しやすくなります。
スイッチの位置が分からない、曇りが取れにくい、エアコンの効き方が以前と違うなど、気になる点がある場合は、車種と症状を添えてご相談ください。AIMEX-JAPANへのご相談は、お問い合わせページから承ります。

